夏ふぐを有効活用した新商品開発・販路開拓および「夏ふぐ」のブランド化
計画の概要
福岡市博多区でふぐ料理店「博多い津み」を経営する株式会社イ-エムは、山口県の漁業者、下関の魚類加工業者と連携して、「ふぐのオイル漬け」の製造、販売を企画して、平成21年10月に農商工連携計画の認定を受けました。
博多い津みのHP
「夏フグ」を食卓にのせたい
冬場のトラフグは、ふぐ刺しや鍋物として舌鼓みを打つ人気の食材ですが、夏に獲れるマフグのおいしさはほとんど知られていません。博多い津みは、フグを1年中食すことのできる食材として育てたいと考え、夏場のフグを広めるためビール会社と提携した「夏ふぐに夏エビス」、百貨店地下売り場では「夏ふぐフェア」など、趣向をこらしたキャンペーンを行ってきました。
その一方で、マフグを活用した加工食品の開発にも着手、廃棄部分を活用してオイル漬けを開発したところ、「パスタ料理に使える」「中華に使ったら好評だ」など、評判が高かったため、さらに改良を加えて本格的に製品化、市場化する計画を立て、農商工連携計画認定に向けてチャレンジすることになりました。
5%要件がハードルに
認定に向けたアドバイスと計画立案の支援を求められた当拠点では、加工品について認定を得ることが、夏のマフグの認知度を高まることに繋がり、ひいては九州・山口などの漁港の活性化をもたらすことができることを確信し、側面からの強力な支援を行いました。
認定を得るにあたって、大きなハードルとなったことのひとつが、「連携体の全事業者の売上が、5年間で5%以上UPすること」という認定要件でした。開発と販売を担当する博多い津み、材料の下処理を手がける魚類卸加工業の平塚商店については、この要件をクリアできますが、漁業は自然相手の仕事であり、売上が上がるか否かは、天候やその他のコントロールできない条件に左右されることから、一時は暗礁に乗りあげたかに思えました。
しかし、今まであまり重んじられなかった夏ふぐ漁がこれを機に盛んになれば、中期的には漁業者の売上増につながっていくのだという主張が認められて、認定にこぎつけることができました。
当拠点では、この「ふぐのオイル漬け」の販売促進に尽力し、あわせて「夏に淡白でしかもコラーゲンの豊富なヘルシーふぐ料理」というPR活動を支援し、博多名物をひとつ増やしていこうと考えています。
(応援コーディネーター 秋月武敏)






